福岡医療専門学校|校友会活動

校友会

校友会報告

第19回校友会を終えて 校友会会長 喜多村 伸明

 平成30年11月18日(日)、本校において第26回校友会並びに臨時総会が開催されました。校友会会員の先生方には、多事ご多忙の中、また遠路よりご出席を賜り誠にありがとうございました。
 第26回校友会を開催することができましたのも、ひとえに理事長はじめ教職員の先生方のご指導、ご鞭撻、並びに部活動の皆様のご協力によりできたことと重ねて厚くお礼申し上げます。
 基調講演では、エンリンクス・パートナーズ社 DEO&ビジネスプロデユーサーの尾中泰先生をお招きし、『自分の人生の主人公になろう!』〜在米20年から見える日本のグローバリズムとローカリズム〜と題して講演をしていただきました。
 講演では、平成の時代も来年から新元号に変わる節目の年でもあり、ITが後押しする政治経済、そして文化面でも前例のない想像もつかない様々なことが、これからどんどん起こることは疑いの余地もない。これに対処していくためには、時流を読み、そしてパラダイムシフト(固定観念を修正して進むべき道を進んでいく。)を行っていくことが大切である。ここで重要なことは「自分の人生は、ほかでもない自分が主人公となって生き抜くこと。」であると話されました。
 世の中の時の流れ、時流は今第6次産業といわれている。第6次産業は、第1次産業は農業、第2次産業は工業、第3次産業は商業やサービス業、これらをITが繋いであらゆるビジネスの世界を作っていくのである。グローバルな考え方が必要になってくるが、グローバルとは自立したローカルがあってそのローカリズムは互いに歩み寄ってグローバリズムを形成するものでなければならない。一つのグローバリズムに取り込まれて自立を無くした自己ではいけない。グローバル(Global)とローカル(Local)を足してグローカル(Glocal)という言葉があるが、さらに“Think Globally. Act Locally”が大切である。そして、やりたいことは情熱を持って「やりきる」ことであると話されました。
 お昼の休憩では、軟式野球部によるカレーの軽食販売が行われ、卒業生と在校生との交流ができました。また、求人・就職相談も行われました。


 講演�気任蓮�元横浜DeNAベイスターズトレーナーの高橋塁先生をお招きし、『オーバーヘッドスポーツの肩関節の評価の仕方』と題して講演をしていただきました。
 講演では、横浜DeNAベイスターズトレーナーとしての約6年間の経験談を踏まえながらプロ野球のトレーナー業務について、またトレーナーとして求められる知識や技術、人間性の重要性等の話をしていただきました。
 次に、スポーツ現場でよく見られる肩関節疾患の病態把握、評価について実技を交え説明をしていただきました。整形外科的徒手検査法、MMT、関節可動域評価法の実践、そこで得た評価と疾患との関連性について教えていただきました。
 講演通じ、病態把握、治療計画、リハビリ、再発予防において、いかに評価というものが重要であるかということを気付かされる講演でした。


 講演�兇任蓮¬声9餾欅緡殿膤� 鍼灸学部 はり・きゅう学講座 教授の伊藤和憲先生をお招きし、『筋肉の痛みとトリガーポイント』と題して講演をしていただきました。
 伊藤先生はトリガーポイント治療の第一人者であり、痛みと鍼灸について多く研究をされています。また、最近では「養生学」を明治国際医療大学 大学院研究科にて寄付講座として行われており、奈良県宇陀郡曽爾村では「養生学」のモデル地区として、健康なまちづくり(病気をしない体づくり)を企業と連携し、医療従事者が連携を取りながら実施する取組みを行っていらっしゃいます。
 講演では、痛みとは危険信号であり、その信号が実際の損傷部位と違う場所に現れるケースがある。腰が原因なのに殿部に痛みが出現したり、腰の痛みが背部に出たりと様々なケースがみられる。トリガーポイントは筋肉の急性の痛みであり、筋腱移行部や筋腹に硬結となって出現しやすい。これを鍼で筋膜刺激を行うことで疼痛を緩和するが、筋肉の痛みは即効性がでなければ、時間の経過で変わることは見られないなど臨床現場での話も交えて講演していただきました。また、痛みは急性痛と慢性痛があり、慢性痛は痛みのプログラムミスにより伝達物質が誤作動していることを実際の実験データを提示しながら説明されました。
 実技の時間では、検査・評価の方法、実際にトリガーポイントが出現しやすい部位の触診の方法、刺鍼の方法、刺鍼部位の解剖学的知識(筋肉の走行や層構造など)等を詳細に説明していただき、とても興味深い内容でした。とくに刺針時に筋膜を通過する抵抗を感じ、刺入先がどの筋に当たっているのかを理解しながら刺鍼する重要性を話されました。また、抗重力筋への刺激量過多では交感神経が興奮してしまい、逆効果を出すことがあり、刺鍼部位には適量の刺激を与えないと治療効果が薄れてしまう重要性を述べられました。
 今回の講演を聞き、患者ニーズに応えるべく痛みを理解し、結果を出すことができる鍼灸師となることが業界全体の発展につながり、また、鍼灸師が治療のみならず、養生の専門家としてもっとやれることがあると考えるきっかけになればと感じました。


 講演�靴任蓮�株式会社ピーチベース代表の大堀洋平先生をお招きし、『靴とインソール、デイサービス運営』と題して講演していただきました。
 講演では、インソールや靴の基礎的知識の話から始まり、測定法や実施時期など具体的な実践過程の話など学生には分かりやすい講演となりました。講演の中盤では、聴講生の靴を数名拝借し、踵のすり減り等を観察する事から始まり、素材の特色やデザイン等を観察し動作の予測を立て、障がいとの関連性を考察する事が大事だと述べられていました。また、その中の1人にインソールを実際に処方し、足部環境(今回は靴)を即時的に是正される場面も見受けられました。最後には、デイサービスなどの運営から感じた、これからのセラピストに必要な要素をお伝え頂き講演終了となりました。


 講演におきましては、講師の先生方の惜しみないご理解とご協力により、大変充実した会として好評のうちに閉会することができました。心より御礼申し上げます。
 さて、校友会としましては、今後も会員の皆様の旧交を温める機会や、在校生との交流、臨床に役立つ勉強の機会を提供していきたいと考えております。次回は2019年6月16日(日)を予定しています。今後も卒業生、在校生、教職員が一体となって協力し、福岡医療専門学校さらには医療界の発展に貢献できればと思います。終わりに、校友会会員ならびに関係各位の皆様のご健康と更なるご活躍を祈念いたします。




 


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