校友会

校友会報告

第19回校友会を終えて 校友会会長 喜多村 伸明

 平成29年11月19日(日)、本校において第24回校友会が開催されました。校友会会員の先生方には、多事ご多忙の中、また遠路よりご出席を賜り誠にありがとうございました。
 第24回校友会を開催することができましたのも、ひとえに理事長はじめ教職員の先生方のご指導、ご鞭撻、並びに部活動の皆様のご協力によりできたことと重ねて厚くお礼申し上げます。
 基調講演では、佐賀整肢学園こども発達医療センター 副院長、九州大学 客員教授の高杉 紳一郎先生を講師にお招きし、『サルコペニアとフレイルの予防』と題して講演して頂きました。サルコペ二ア(加齢による筋肉の減少)については、2014年にアジア人のデータに基づく診断基準が提唱され、握力(男性26kg,女性18kg) や歩行速度(0.8m/s)のカットオフ値が示された(AWGS)ことを話され、握力低下、歩行速度低下のどちらかがみられれば、筋量(BIA法:男性7kg/,女性5.7 kg/屐砲鯊定して判断するという、一般の人でも比較的簡単に確認することができるおすすめの方法を紹介して頂きました。フレイルについては「1.体重減少、2.握力低下、3.主観的な活力低下・疲労感、4.歩行速度の低下、5.活動量の減少」の5項目のうち3項目以上あればフレイル、1〜2項目の場合はプレフレイルと定義されているとのことで、予防についてはBCAAアミノ酸(とくにロイシン)とビタミンDの補充、継続的な運動が有効であるとのことでした。特に運動については楽しんで継続して続けられるような施術者側からの工夫が重要であることを学びました。地域医療に携わる私たちにとって欠かすことができない知識であり、非常に実りの多い講演でした。
 お昼の休憩では、バスケットボール部によるポークカレーの軽食販売が行われ、卒業生と在校生との交流ができました。また、求人・就職相談も行われました。


 講演気任賄豕中医鍼灸センター 院長の浅川 要先生をお招きし、『弁証論治の実際』と題して講演して頂きました。本日の講演では、現在院長をされている東京中医鍼灸センターで行われている中医鍼灸のやり方を紹介したもので、主訴に対して四診をしっかり行い、症状を分析して弁証し、治療方法を導き出し、治療配穴を決め、さらに補瀉手技を行うというものでした。内容的には教科書に書かれているそのものを実際に行われており、局所治療と本治を行う標本同治を行うことであります。浅川先生の最も秀でた特徴は、四診で得られた情報の弁証で、患者の現在の状態がどうなのかをはっきり捉えられることです。また、局所の症状がどうして起こるのか、経絡の流れや臓腑の働きから説明出来ることです。この度の講演は、中医鍼灸の考え方、方法、更には、実際に鍼灸治療で出会った患者の症例を挙げながら説明されました。講演の後半は先生がよく行う、枇杷の葉のエキスを染ませたガーゼの上から行うお灸を紹介され、鍼は百会に交差させて刺入する方法を実際に行って見せて頂きました。


 講演兇任楼貅会 西尾病院 スポーツ外来担当主任・運動器リハ主任の森口 晃一先生を講師にお招きし、『理学療法士としてスポーツへの関わり〜スポーツ障害・外傷への対応とスポーツ現場での役割〜』と題して講演して頂きました。講演内容は、院外活動としてのスポーツリハビリテーションについて、なかでも膝の外傷についてお話をしていただきました。理学療法士にとって膝の外傷で最も大切なことは、対象者の受傷機転を熟知することであり、対象者の行動様式を熟知し、受傷に至らしめた動作の問題点を適確に把握することが最も枢要であることが理解できる内容でした。具体的には、再受傷させない動作パターンの習得に力点を置くべきであり、しかもこの動作の修正は、強制的に変更すべきではなく、修正せざるを得ない環境を設定し、無理なく遂行できるような状況へ導くことこそが、理学療法士に求められている点を強調されていました。実技を交えながら、終始リラックスできる環境の下、理解しやすい内容でした。しかしながら森口先生が終始訴えかけた重要事項は、プロフェッショナルとしての態度であり、理学療法士の関わり方で、対象者のその後を左右する点を、ストイックに肝に銘じる必要がある点を強調されていました。聞き手の多くが理学療法科最上級生ということもあって、プロフェッショナルとは何か、と訴える森口先生のお話は、リラックスの中にも緊張感のある雰囲気でした。


 講演におきましては、講師の先生方の惜しみないご理解とご協力により、大変充実した会として好評のうちに閉会することができました。心より御礼申し上げます。
 さて、校友会としましては、今後も会員の皆様の旧交を温める機会や、在校生との交流、臨床に役立つ勉強の機会を提供していきたいと考えております。次回は平成30年6月17日(日)を予定しています。今後も卒業生、在校生、教職員が一体となって協力し、福岡医療専門学校さらには医療界の発展に貢献できればと思います。終わりに、校友会会員ならびに関係各位の皆様のご健康と更なるご活躍を祈念いたします。