校友会

校友会報告

第19回校友会を終えて 校友会会長 喜多村 伸明

 平成29年6月18日(日)、本校において第23回校友会並びに総会が開催されました。校友会会員の先生方には、多事ご多忙の中、また遠路よりご出席を賜り誠にありがとうございました。
 第23回校友会を開催することができましたのも、ひとえに理事長はじめ教職員の先生方のご指導、ご鞭撻、並びに部活動の皆様のご協力によりできたことと重ねて厚くお礼申し上げます。
 基調講演では、福岡大学名誉教授の向野義人先生を講師にお招きし、『病気は日常の動作に発見できる〜M-Testからみた診断と治療〜』と題して講演して頂きました。M-Testは経絡と体の動きとの関係を関連付けて、診断と治療を行います。経絡は伸張させることによって症状が再現されるとの考え方で、基本動作30項目から対象となる経絡を推察し、24か所のツボ(難経六十九難に基づく)のうちの1つを軽く触れながら動作を行わせると症状が軽減し、そのツボに円皮鍼などの軽刺激を行い続けることで治療が可能ということでした。定型的でイメージしやすい治療法であり、東洋医学を学んだことがない医療者にとっても、治療応用の幅を広げることができる非常に実りの多い講演でした。


 お昼の休憩では、ソフトボール部・総合運動部によるポークカレーの軽食販売が行われ、卒業生と在校生との交流ができました。また、求人・就職相談も行われました。


 講演気任牢訴薬・鍼灸 世珍堂 院長の李 揚先生をお招きし、『中国式手技入門』と題して講演して頂きました。李 揚先生は、中国の老中医である李 世珍先生のお孫さんで、李家の6代目です。残念ながら李 世珍先生は故人となられましたが、李家鍼灸の特徴である弁証論治と補瀉手技の方法を受継がれています。鍼の手技に特徴があり、中国鍼の8番鍼を使用し、得気を基に手技が行われ、切皮の痛みもなく、捻転の手技を施しているときも気持ちがよく、病みつきになると云われます。今回、手技の入門として切皮の仕方、捻転の仕方を教えて頂いたが、補法では5分間の捻転補法を行っていることや、灸頭鍼の仕方が独特で、刺鍼した鍼柄を棒灸(艾条灸)でしっかり温めて、鍼体から刺鍼部位に熱を伝えて深部を温める(放射熱ではなく、伝導熱を利用する)など、日本の鍼灸に比べ確実に効果を出すという意気込みが感じられる方法でした。また、李先生の捻転手技を卒業生・在校生に体験してもらいました。


 講演兇任郎兩顕駟_総合病院リハビリテーション室 室長の溝口雅之先生を講師にお招きし、『糖尿病のリスク管理と運動療法』と題して講演して頂きました。厚労省の平成27年のデータでは死因の第一位は悪性新生物(28.7%)、第二位心疾患(15.2%)、第三位肺炎(9.4%)、第四位脳血管疾患(8.7%)でした。第二位の心疾患、第四位の脳疾患はどちらも血管の問題でありそのベースに潜むのが糖尿病です。平成27年の国民健康栄養調査において糖尿病が強く疑われる者の割合は男性で19.5%、女性で9.2%、70歳以上の男性では4人に1人、女性では6人に1人が糖尿病または予備軍と言われています。高血糖で死亡するケースは多くありません、糖尿病は合併症で様々の問題を引き起こします。血糖コントロールとは何か、どのような合併症があるのか、運動療法はどのような効果があるのかなど、基礎的な知識から実際の現場での状況までを解りやすく解説して頂き、卒業生・在校生ともに新たに認識することができ非常に実りの多い講演でした。


 講演におきましては、講師の先生方の惜しみないご理解とご協力により、大変充実した会として好評のうちに閉会することができました。心より御礼申し上げます。
 さて、校友会としましては、今後も会員の皆様の旧交を暖める機会や、在校生との交流、臨床に役立つ勉強の機会を提供していきたいと考えております。次回は平成29年11月19日(日)を予定しています。今後も卒業生、在校生、教職員が一体となって協力し、福岡医療専門学校さらには医療界の発展に貢献できればと思います。終わりに、校友会会員ならびに関係各位の皆様のご健康と更なるご活躍を祈念いたします。